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当JAの基幹作物である「なんかん米」の収穫も終わり、生産者組合員の皆様方にはホッとされている頃かと存じます。この季節独特の稲刈りの匂いは、この地に生まれ育った人間にとっては何とも云えぬ郷愁と収穫の喜びを感じるものです。コメの消費が減退し価格も下落を続けるなかでは、「素直に喜べない」とはいえ、平年作とまずまずの品質が確保できたことを生産者の皆さんとともに喜びたいと思います。
さて、一年がかりで安全でおいしいコメを生産しても、流通段階で心無い業者の利益追求の踏み台にされてはかなわない。そんな事件が毎日のように報道され、日に日に目を覆いたくなるようなその実態が明らかになっております。事故米が主食用として偽装され子供からお年寄りまで食に供されていた事は報道の通りです。関わった業者は世論と法の下、やがて倒産・抹消されるとしても食の安全・安心への信頼感は再び地に墜ちてしまいました。輸入食料原料が高騰する中でコメ回帰の風が吹き始めた中での今回の事件はかすかな希望の光を閉ざすものとならぬことを祈るばかりです。失った信頼の回復へは二倍三倍の時間がかかるとともに、流通段階での更なる規制強化が図られるものと思われます。その影響が生産段階へも及ぶことが懸念されています。
安全安心に配慮し丹精込めて作った米(農産物)を喜んで食べてもらいたい。再生産に意欲を持てる価格で・・・。そんな生産者の切実な声が聞こえてきます。しかし、いかなる状況であっても安全安心への努力を惜しんではならない。消費者の理解を得ながら再生産可能な価格を維持し地域の農業に元気をつけたい。組合員の皆様の声に耳を傾け、JAがやるべきこと、出来ることを真剣に検討し積極的に提案できるJAの基盤確立に向けてご意見ご批判を頂きながらもJAの事業改革には取り組んで参らなければならないと考えております。
組合員の皆様にはご不便ご不満な点もあろうかと存じますが、さらなるご理解とご協力を心からお願い申し上げご挨拶とさせて頂きます。
平成20年10月15日
にいがた南蒲農業協同組合
代表理事組合長 吉田 文彦 |