会長からのメッセージ

 新年あけましておめでとうございます。

 組合員の皆様はじめホームページをご覧の皆様におかれましては、清々しい新春をお迎えのことと、心からお慶びを申し上げます。旧年中は、当JAの各事業に特段のご理解とご協力を賜りましたことに対し、心より感謝を申し上げます。

 さて、昨年暮れ18、19日と降った大雪の影響で、在来線の運休や県内各地の幹線道路での立ち往生の発生で県民の生活にも大きな影響が出ました。生活物資の輸送路が麻痺したことで、ガソリンを売り切ったスタンドが閉店を余儀なくされたり、近年のコロナ禍で急増している宅配便がストップし、当JAでも冬の特産「ル レクチエ」の発送が止まるなど、「早すぎた大雪」による混乱が発生しました。また、着雪による停電も各地で発生し、車で暖を取っていた方が一酸化炭素中毒で亡くなられる・・・そんなことが雪には慣れている筈の県内で起きてしまいました。

 自衛隊が災害派遣され立ち往生は解消されましたが、大雪から一週間経っても一部の地域では停電の復旧には目途が立っていません。もしもの時への準備には限界もありますが、昨今の異常気象下では今回の学びを生かしていかなければなりません。ロシアによるウクライナ侵攻で世界経済が打撃を受け、物価上昇を引き起こすキッカケとなったことも同様です。何が起きるかわからない世の中への危機意識。生産資材全般の価格高騰など、食料自給についても考えさせられる一年でありました。

 また、3年目を迎えた新型コロナウイルスもワクチン接種の増加やオミクロン株となって以降、重症化率が低下したことで国の対応も「経済を停滞させない」方向に徐々に転換が進んで参りました。また、流行(感染者の増加)の時期もおおよそ見当がつくようになり、やみくもに怖れることもなくなりつつあります。ただし、自身の経験から申し上げれば「重症化を防ぐワクチン」と思い接種を重ねてきましたが、思ったより辛い思いをしまして「個人差」があると思った次第であります。そして自分の身体が辛い思いをしたことよりも自分が感染を広げてしまったことへの申し訳なさを痛感したところでもあります。いずれにしても、感染防止対策は手を緩めてはならないと考えております。             

 一方、令和4年の管内農業は相対的には「まずまず」と言うことが出来る一年であったと受け止めております。

 作況も品質もここ数年のなかでは「平年」に近い数値が出ております。目標達成には届きませんでしたが、コメの等級も県内平均を上回ることが出来ましたし、米価の大幅下落を招いた令和3年の反省から、生産者から需給調整への協力を得て、仮渡金も回復基調となりました。また特産の果樹も4年ぶりの平年作となり、量も質(味)も上々、「産地」の面目を保つことが出来ました。

 迎えた令和5年も好天を祈るばかりでなく、あらゆる気象条件下においても安全安心で高品質・良食味の農産物生産への技術向上には全力で取り組んで参らなければなりません。

 最後に、令和3年8月に協議会へと移行した中越地区4JA(越後ながおか・越後さんとう・柏崎・にいがた南蒲)の合併協議についてです。コロナ禍で書面による報告しか叶いませんでしたが、農家組合長会議と総代研修会で詳細に説明申し上げ、昨年10月7日に臨時合併総代会を開催し、4JA揃って合併が決議され、来る2月1日に「JAえちご中越」が発足致します。これまで4JAがそれぞれ特色のある取り組みで地域農業の維持発展と組合員の暮らしと営農を守り続けて参りましたが、今後もその取り組みを継続できる持続可能な経営基盤の確立が大きな目的でもあります。

 信頼され、選ばれ、必要とされるJAえちご中越となるよう役職員一体となって取り組んで参ります。本年も農業・農協にとって厳しく難しい一年となりますが、組合員、地域の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。

 

令和5年 1月 4日

JAにいがた南蒲

経営管理委員会

会長 吉 田 文 彦